目に見えない壁の内側をわかりやすく可視化 全館空調システムのモデルハウスで大活躍する「全館空調システム 空間ARシステム」


可視化によって、我々のセールスポイントにお客様の意識を集中させられるようになりました

 今年で創立107年目を迎えるアズビル株式会社(旧名称(株)山武)。単体で5,000人超、グループ連結で8,000人超の従業員を擁する計測・制御技術メーカーの老舗である。企業理念は「人を中心としたオートメーション」。核を成すのは、ビル制御のビルディングオートメーション、工場やプラント向け事業のアドバンストオートメーション、より生活に密着したサービスを展開するライフオートメーションの三本柱だ。

 とりわけ、長年のビル事業で培ってきた空調制御には定評があり、それらの蓄積を活かし、ライフオートメーション分野で個人住宅向けに全館空調システム「きくばり」を展開している。1997年から販売を開始した同製品はこれまでに4,500棟を越える導入実績を持つ。宅内に空調ダクトを配置し、1台の空調機で家中の冷暖房を行なうため、間仕切りを使わず、リビング、キッチン、脱衣場、トイレ、寝室などすべての部屋を一定の温度に保つことができる。さらに電子式エアクリーナを装備することで高効率の空気清浄効果を有し、宅内の新鮮な空気をキープ。これにより、自宅でホテルにいるかのような快適な空間を味わえる。

 2013年1月17日、同社は藤沢テクノセンター内に「きくばり」が体感できるモデルハウスとして「空気と暮らしの研究所azbilハウス」をオープン。3月上旬までのわずか1ヵ月半の間に300人ほどの来訪者を数え、現在も予約が途切れない盛況ぶりだという。このモデルハウスにおいて、訪問者用の電子ガイドとしてiPadにインストールされたのが、TJCメディアラボ(以下TML)が手がけたカスタムARアプリ「全館空調システム 空間ARシステム」である。

 導入のきっかけは、あるイベントでARアプリの可能性を体験した担当者の熱意だった。「通常のモデルハウスにはない、アトラクティブ(魅力的)かつインタラクティブ(双方向の)なツール」を求め、自らTMLにアプローチ。以下、導入後1ヵ月半時点での率直な感想を、アズビル株式会社ホームコンフォート本部事業開発部マーケティンググループ課長の石川孝志氏に聞いた。